事務所近くの道路で、早朝からチラシ(クーポン)配りをしているアルバイトらしい女性からクーポン券を受け取ってみました。
そのお店(某飲食店)の50円オフチケットだったのですが、驚きましたね。
私に手渡したのはこれです。
計13枚(笑)
よっぽど早くバラマキたかったのでしょう。
オーナーはたぶん、この事実を知らない。
チラシ配り
街頭でのチラシ配りというのは一瞬とは言え「接客の場」そこで一人に対して13枚も配ると、「私はこのチラシ配りを早く終わらせたい」という気持ちがお客さんに伝わるわけです。
そのようなスタッフがいるのであれば、お店に行っても接客のレベルは見えていますね。
私たちはこういった失敗事例から学ぶことは多いですよね。
なぜなら、お店の売上を考える社員は多いですが、アルバイトやパートでお店の売上を考える人は少ないからです。
※アルバイトにも成果と報酬の仕組みを導入していないなら。
アルバイトやパートさんでも中には意識の高い人はいますが、それは採用と教育で成功した結果。
1人に13枚も配るような教育をしてはダメなんですよね。
アルバイトを活用した効果的なチラシ配り
チラシ配りももっと効率的にやれば効果があります。例えば、一例を紹介します。
►クーポンに店員IDを記入し、来店者が来たときはそのアルバイト店員の成果とすることで多人数に配った方が良い事を仕組みで理解してもらう
→強引な客引きにならないように教育は必要
►朝、昼、夕方に配るクーポンに別IDを振り来店者のデータをとる。そうすると、どの時間帯に配布することが最も効果があるかが分かる。その時間帯に人員を増やす
→同じ場所で朝100枚、昼100枚、夕方100枚と配って効果を測定すればよい
►曜日ごとに別IDを振り、来店者のデータを取る。そうすると、どの曜日に配布することが最も効果があるか分かる。その曜日に人員を増やす
→金曜日に配布したクーポンが最も効果があるなど分かるかもしれません。
今回私がもらったクーポンには当然そのような、効果測定手法が分かるIDはありませんでした。
上記3つを盛り込んで、曜日、時間ごとにIDが割り振られたクーポンを配り続ければ、この曜日のこの時間に配っても効果が低いと分かるわけです。
※計算方法は来店数/配布数×100(%)
さらにデータが蓄積されていくと「ある人が配った時」が最も反応が良いと分かります。その場合はその人を評価し、その人のやり方を他のメンバーに教えてもらえば良いのです。
チラシ配りにもPDCAサイクルを入れる事が大事なのですが、ポイントは「C」に「仕組み」を導入すること。
「最近お客さんが増えてきたけどチラシ配りの効果があったのかな~」では再現性のある収益構造は手に入りません。
もし、あなたの会社がチラシ配りをしているのであれば、上記手法を検討されてみてください。
追伸
ちなみに、タイトルのX理論というのは性悪説です。ただし、教育のためにはY理論(性善説)も大事ですよ。